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HOME > 2014年1月-3月(No.8) > 連載 > 日本品質奨励賞への道(小松共栄工業協同組合) Part1

連載 日本品質奨励賞への道 第8回 小松共栄工業協同組合 Part1 取組み紹介 組合員企業のEMSを活用した相互研鑽による経営体質の強化 小松共栄工業協同組合 理事長 島田 潤一郎 氏

活動の経緯

1. 組合の概要

弊組は、昭和48年にK社の2次協力企業8社で、安定した仕事量を確保するため設立された共同受注の組合である。現在の組合員は、板金・溶接関係12社と機械関係5社の計17社で構成されている。従業員数の最多が52名、最少が2名(10人以下が7社)と規模の異なる組合員で構成されており、従業員数は約350名である。所在地は小松市で、JR小松駅に隣接する組合事務所を中心に、車で20分のエリア内に17社が所在している。主要な生産品目はK社を中心とした建設機械部品の製造を行っており、2011年度の売上は35億円となっている(K社への依存度83%)。

2. 組合事務局と組合員企業の役割

組合事務局は、受注窓口として営業業務とQCD全般にわたる管理業務を総括し、組合員企業は、生産業務(QCDのつくり込み)に専念する体制となっており、これが当組合の特長といえる(図1)。

組合事務局と組合員企業の役割
図1 組合事務局と組合員企業の役割

3. EMS取組の経緯とグループエコステージの概要

当組合は、設立の理念である“共存共栄”のもとに、共同受注活動により受注した製品でお客様の要求(品質・納期はあたりまえ)を満足させ、信頼性のある製品としてお届けするため、各社の特長ある固有技術と情報のネットワークを活用して、経営に取組んできた。

環境経営管理活動の組織
図2 環境経営管理活動の組織

2006年度に入りK社の環境方針で、一次協力企業に対し2008年度中の“ISO14001”または“エコステージ”のEMS認証取得が継続取引の必須条件として打ち出された。また、中国をはじめとする海外生産拠点への生産移転が加速される中、二次協力企業である弊組としては、組合存続のためにグループ全体で、1)一次協力企業並みにEMSの認証を取得する、2)一次協力企業レベル並への早急な体質改善が急務であるとの認識に立ち、2008年度に入り対象16社(ISO14001取得済み1社を除く)にグループエコステージの導入を決心した(図2)。

グループエコステージは環境を切り口として“ムリ・ムダ・ムラ”をなくす観点から、組合員企業が全員参加でグループとして体質改善に取組むことができ、企業体質強化の仕組みとして運用・定着ができると考え導入した。2009年3月にグループエコステージ1を認証取得後、2012年4月にはグループエコステージ2の認証取得をすることができた。いずれも組合組織全体として取組んだグループエコステージとしては、日本ではじめての認証取得となっている。

グループエコステージの導入により“環境管理システム”を整備し、対象企業16社に対する目的・目標の策定と方針展開を行い、事務局がリードしてPDCA(Plan:計画→Do:実行→Check:監視・測定→Act:見直し・改善)のサイクルを使って環境への対応と経営の改善を推進してきた。環境のみならず、品質・納期・在庫を含んだ経営管理の視点から重点管理項目を定め、月次でその進捗を報告・確認する“環境管理合同委員会”を定着させた。改善状況を見える化することにより、各企業のトップの認識が目に見えて変わりはじめ、経営に直結した活動となった。“環境管理システム”から“環境経営管理システム”へと変化するにともなって、本業の経営課題に重点を置いた活動ができるようになり、経営指標が改善されお客様からの信頼性向上につながっている(図3)。

※画像クリックで拡大できます。 環境経営管理システム
図3 環境経営管理システム

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