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HOME > 2014年4月-6月(No.9) > 特別企画 > 第17回品質管理検定実施概要ご報告

特別企画 第17回品質管理検定実施概要ご報告 品質管理検定運営委員会 委員長 椿 広計

今回で通算17回目となる品質管理検定(QC検定)試験が、去る3月23日(日)、全国116会場で実施された。今回の試験の申込者数は52,928人と第16回に引きつづき5万人を超え、受検申込者数は累計で約50万人近くとなりました。社会・企業活動に必須の知識レベルを評価するQC検定への支持の広がりについては、運営委員一同気の引き締まる思いです。一方、合格者総数には下落傾向が生じています。出題側の試験水準が高くなったのではないかとの危惧もあったのですが、過去の類似問題に対する正答率も若干低下傾向にあることも否めません。受検者や受検を推奨されている指導者層の皆様方にぜひお願いしたいのは、品質管理検定試験を受け、級の認定を受けることが目的ではなく、必要な研鑽を通じて必要な知識レベルを獲得していただくことが検定制度の目的だということです。ぜひ、今回合格できなかった受検生の皆様方には、検定のレベル表を基に、必要な知識の習得をめざし、再挑戦いただきたいと思います。

今回の受検申込状況は、これまで同様に団体申込者数が全体の約76%と個人申込者数を上回っており、品質管理検定の利用組織の増加が顕著であります。団体実施会場数を前回と比較すると8会場増加し、何れもが学校関係の会場です。これらの状況を見ると学校関係(主に工業高校)への普及拡大の状況が顕著に表れていると予想されます。工業高校関係者の方々のご尽力には深く感謝申し上げます。一方、品質管理検定が、大学生にはほとんど普及していないことを憂慮しています。わが国産業競争力再興にとって、企業が必要とする自律的問題解決に必要な知識とは何かを文理を問わず学生が学習する絶好の機会として、品質管理検定の利用を指導教員や企業人事の方からぜひ進めていただければと思います。

今回、「1級受検者を対象にした準1級制度」を通じて、準1級を含め20%を超える合格者が生まれたことは、制度導入の効果と考えています。一方、1級は、品質管理検定の中で、唯一知識レベルのみならず、論述試験を通じて最低限の実践的力量を確認することをめざしています。この中で、あたかも準1級取得を目的とし、論述試験を回答する意思がないのではと推察される回答用紙が一部みられたことは、準1級制度の問題と認識し、改善を要するものと考えています。

さて、今回の試験では、運営側は最大限の作題管理を行ってまいったのですが、今回も前回・前々回につづき2問の誤題が指摘されました。とくに2級のミスはまったく弁解のできない人為的ミスであり、品質管理検定に期待する受検生の信頼を失いかねないものと強く認識し、運営委員会を増強・刷新し、作題の品質保証体制に臨みたいと考えています。3級で2つの正答を許容した作題については、伝統的な品質管理教育の範囲では正答は1つと認識しており、品質管理検定センターが公開している4級テキストとも意図した正解は整合的です。また、2つの正答を許容したこと自体に受検生からクレームがでたことも承知しています。しかし、品質管理検定出題委員会が認識していないテキストや資料の中で記載にばらつきがあることを受検生から指摘を受け、出題者としても苦渋の決断で2問を正解としたところです。これを機会に品質管理教育関係者が、必要な標準化あるいは統一の不要な項目などについて議論を進めていただければと期待しています。

この場をお借りして、今回の品質管理検定の実施・運営にあたって、ご協力・ご支援いただいたすべての関係者の方々に深謝申し上げます。

次回第18回検定試験については、組織および個人の品質管理レベルの向上、人材育成に利用していただくための普及活動をはじめ、社会・産業界の発展に資するために、運営体制の刷新を含め、努力と改善に取組む所存です。皆様のますますのご理解とご支援を賜りたいと思います。

以下に、今回の試験について【試験実施概要】と【試験結果と講評】とに分けて詳細に報告します。

試験実施概要

今回の試験は、2014年3月23日(日)に一般会場59か所、団体会場57か所の全国116会場で実施いたしました。

試験当日は天候に恵まれ、関東地区の一部の交通機関に障害が生じましたが、定刻に試験を開始することができました。また、2級、3級および4級の試験問題の一部に誤植が発見され、受検者・関係者の皆様にご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。その他、試験運営に大きな問題はなく、全会場において試験を実施することができました。

申込者数と受検者数

1級から4級まで合わせて52,928人の受検申込があり、2013年9月実施の前回と比較すると、申込者数で1,241人増加しました。当日は45,981人が受検し、前回と比較すると138人の増加となりました(各級の申込者数、受検者数などについては、図1を参照)。今回の受検率は86.7%となり、前回と比較すると約1,000人の欠席者が増加しました。

これまでの実績を振り返ると、累計申込者数は1級18,809人、2級126,128人、3級257,428人、4級96,839人で合計が499,204人、受検者数は1級15,806人、2級107,821人、3級233,316人、4級89,715人で合計が446,658人となりました。また、合格者数の全体の累計は278,209人となりました。

受検者のプロフィール

今回の受検者のプロフィールを見ると、全体の平均年齢は34.3歳となり、前回の受検者の平均年齢(37歳)よりも2歳下がっています。年齢層は13歳~82歳と前回〔12歳~80歳〕(注:以下、〔 〕内の数字は前回実績を示す)と同様、幅広い年齢層の方々が受検されています。各級における受検者の最少年齢/最高年齢の状況は、それぞれ1級が21歳/68歳、2級が15歳/72歳、3級が14歳/82歳、4級が13歳/69歳 となっています。

20歳未満の受検者は5,163人で前回〔3,983人〕より1,180人増加しました。また、25歳未満で大学・短大、専門学校、高校生などであることが明記されている人数は3,858人となり、前回〔2,379人〕より1,479人増加しました。内訳を見てみると、大学生の受検者数は、30人と前回〔212人〕より182人減少し、工業高校生を中心とした高校生の受検者数が3,728人と前回〔1,910人〕に比べて1,818人増加しました。

ただし、高校生の受検申込は9月に実施する試験が少なく3月に行う試験が多いという傾向があり、前々回の3,981人に比べて253人減少しましたが、利用する高校は62校となりこれまでの最高でした。

また、55歳以上の受検者は、1,543人で前回〔1,554人〕と同様の人数となり、うち235人は60歳以上で、前回〔140人〕より95人減少しました。

各級受検者の受検者全体に対する割合は、1級2.6%〔2.5%〕、2級24.0%〔23.6%〕、3級56.3%〔56.2%〕、4級17.1%〔17.6%〕となっており、これまでと同様、3級が半数を占めています。級ごとの動きを見ると、1級が0.1ポイント、2級が0.4ポイント、3級が0.1ポイント増加したのに対して、4級が0.5ポイント減少しました。数字に増減はありますが、傾向は前回とほとんど同様です。

受検者の地域

受検者の地域分布を見ると、関東甲信越地区が32.7%〔33.1%〕、中部地区が26.8%〔27.2%〕、関西地区が17.0%〔18.07%〕となっており、この3地区の合計が76.5%〔79.0%〕と約8割を占めていることにこれまでと大きな変化は見られませんでした。

今回、新たに会場を増設し、また、1級受検地を増加しましたが、今後も可能なかぎり開催地を増加して受検しやすい体制を整えていくことにしているほか、適切な試験問題を実施するための改善を重ねて、引きつづき、QC検定が日本産業界の発展に寄与できるよう努力してゆく所存です。次回のQC検定は、2014年9月7日(日)を予定しています。

※画像クリックで拡大できます。 申込者数の推移と累計
図1-1 申込者数の推移と累計
※画像クリックで拡大できます。 受験者数の推移と累計
図1-2 受験者数の推移と累計
受験者数の推移と累計
図1 実施状況:申込者数・受験者数推移、地域別受験申込者数

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