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HOME > 2014年4月-6月(No.9) > 連載 > 日本品質奨励賞への道(新井コロナ) Part1

日本品質奨励賞への道 第10回新井コロナ Part1インタビュー メイド・イン・新潟を貫くものづくり (株)新井コロナ 相談役 佐藤勝栄 氏

(株)新井コロナは、新潟県に本社を置く(株)コロナのグループ会社である。本社である(株)コロナは、今年で77周年目を迎えるが、その創造者である"内田鐵衛"の「誠実と努力」の想いを新井コロナも引き継ぎながら、新潟県内でものづくりを意識した取り組みを行いつづけてきた。

(株)コロナの主要製品である石油ストーブは、1995年の阪神・淡路大震災の際、2,500台を無償で寄付し、電気の復旧が滞っていた被災者のもとに、「灯りとぬくもり」を届けた。もちろん、2011年に起こった東日本大震災の時も同様だ。そんなコロナグループの一員として、新潟の地に根付いた製品づくりを展開する新井コロナ。バブル後の厳しい時代に傷んだ会社の立て直しを図った現相談役(前取締役社長)の佐藤 勝栄(さとう かつえい)氏に話をお伺いした。(編集部)

新潟県内のものづくり風土、ものづくりへの固い意志

―バブル後の厳しい時代に新井コロナの立て直しをされたと聞きました。

主要製品
主要製品
コロナブランドの使命
コロナブランドの使命

コロナの創業者“内田鐵衛”は「誠実と努力」で生活の豊かさに貢献します、と掲げてきました。本体のコロナは、設立されてから今日で77周年目を迎えました。当時、バブル絶頂期(昭和60年ごろ)に、ストーブからエアコンの分野に進出していこうとしていました。他社は海外展開をしていく中、内田は “海外進出してしまっては、新潟県の雇用がなくなってしまう。いま日本を撤退しては日本の固有技術が海外に流れてしまう。製造業は、近くで開発、製造をし、その日々の改良によって磨きをかけ、お客様に1番に買っていただくのが、ものづくりのメカニズムだ”との信念をもっていました。ものづくりの現場は、開発と製造と改良のメカニズムが1つの場所で回るようになっていて、それを保てないといけません。私たちは、新潟県内のものづくり風土のブランドをもつという固い意志がありましたので、専門工場も新潟県内に置くことを検討しました。その結果、1990年に妙高(旧新井)市に新井コロナを設立し、1991年に本格的に創業を開始しました。

私が新井コロナに来た時は、ちょうどバブルが弾けた頃でした。それまでの私は、コロナ本体で主任クラスの現場責任者をしていました。ストーブ製造は、板金加工になりますが、エアコンの製造はプラスチックです。私はどちらも経験したことがあり、理解していました。当時、工場が手狭になったので、エアコンの専門工場をつくらねばならなくなり、社長から声がかかりました。私が、機械関係の板金型に携わったことがあることを社長が知っていて、ストーブとエアコンの工場となる新井コロナに行ってくれないかと打診があったのです。

バブルが弾けた後は、本体であるコロナ製品も売れなくなりました。必然的にその子会社でもある新井コロナの仕事も少なくなり、一気に人、物、金、時間、情報などのリソースが崩れてしまいました。コロナ本体と違い、子会社の新井コロナにはいろいろな情報もはいってこなくなりましたので、これで商売になるのかという不安な時もありました。

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