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HOME > 2014年7月-9月(No.10) > 連載 > 「現場力」の変化を見る 第3回

連載 「現場力」の変化を見る

遠藤 功 氏
遠藤 功 氏

日本の企業はいま、大きな構造転換の時期を迎えています。その中で、さまざまな課題がでてきました。

たとえば、女性の活用の問題。大手企業を中心に、女性の管理職登用を増やす傾向はありますが、ものづくりの現場で女性の力を引き出すために必要なことは何でしょうか。また、日本の企業・組織は、「グローバル化」と「現場力」をどのように結び付けて考え、実践していけばいいでしょうか。日本の企業が直面している課題について、遠藤氏にお話を伺いました(聞き手:廣川州伸)。

第3回

現場女子を活用して変革する

これからの日本の現場を考えた時、人の可能性を信じ、人の能力を最大限に活かそうということは今後も変わりません。ただ、これまで以上に考えなければならないのは、それをどのようなアプローチで実現していくかということです。当然、変わらなければいけないこともでてきます。

失われた20年の間に日本のものづくりの現場は、疲弊してしまいましたが、元気を取り戻すための1つの打開策としてあげられるのは、女性を活かすことです。もちろん、女性活用については、どこの会社でも制度や仕組みがつくられています。ただ残念ながら、現場のニーズに合致したものにはなっていないケースも数多くあるのです。さらには、日本の現場ならではの古い体質や悪しき慣行が、女性活用を阻んでいる面も否定できません。

ある製造現場を訪問した際に聞いた話ですが、10年ほどラインの仕事をつづけていて、主任になれる力をもった女性がいましたが、残業ができないので主任にはなれないと彼女は言いました。主任になると、主任会議に出席しなければなりません。しかし、主任会議はラインが止まってから行っているため、子育てをしている彼女は残業ができず、会議に出席することができないのです。だから主任を諦めたといいます。確かに、製造ラインが動いているときにそうしたミーティングを開くのが難しいのは理解できます。女性の都合を優先して、製造ラインを止めるわけにも行きません。しかし、本当にその会議は残業時間にしかできないのでしょうか。たとえば、昼休み時間の15分間でも会議を行うなど方法はあるはずです。

リーダーやその先の管理職になれる素質もあり、なりたいと思っている女性が、時間的な面で諦めざるを得ないという状況をそのままにするのではなく、発想を変え、女性目線に合わせた仕組みや制度になるようゼロから考え直し、根本的な働き方の見直しに着手することが重要です。男女が歩み寄り、知恵を出すことによって、現場の働き方そのものが変わる可能性もあるのです。効果的な方策が見つかれば、男性にも恩恵が生まれるでしょう。「現場女子」を戦力化できれば、必ず競争力は高まります。

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