クオリティマネジメント Quality Management

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HOME > 2014年7月-9月(No.10) > 連載 > 日本品質奨励賞への道(名光精機) Part1

連載 日本品質奨励賞への道 第11回 名光精機 2013年度日本品質奨励賞 TQM奨励賞 Part1 インタビュー

名は体を表すという。「2013年度日本品質奨励賞 TQM奨励賞」を受賞した自動車部品製造、(株)名光精機には「名古屋で光り輝く精密部品をつくる」という思いが込められているという。社名の「光」は社長の名前の一部でもある。歴代受賞社の多くはおおむね50年前後の社歴をもち、その間に蓄えられたさまざまな実績や成果で審査に挑む。しかし、同社は今年で創業12年。受審を決めたのは10周年の節目であった。歴代受賞社に比べると社歴は短く、受審のための準備期間も限られていた。そうしたハンデを背負いながら同賞を獲得した要因の1つを「トップの強いリーダーシップ」と、選考理由は記す。人間でいえば小学6年生にあたる組織を率いる松原光作代表取締役に、これまでの歩みや「成人」になるための心構えなどを聞いた。(聞き手:伊藤公一)

意識せずに取組んでいたTQM活動

—貴社の源流を辿ると、自動車用高機能部品の試作品を手がける貸工場の片隅に行き着きます。

松原氏(以下略):私を含め、従業員2人という、よちよち歩きのスタートでした。しかし、事業を立ち上げる前に、愛知県の大手工作機械メーカーや航空機部品の切削加工会社に勤めていたので、精密加工の要素技術が多少は分かっていたのが幸いしたようです。実際、いくつかの仕事をこなすうち、従来品よりも精度が高く、安価であるという評判をいただくようになりました。

※画像クリックで拡大できます。 名光精機 本社(愛知県)
名光精機 本社(愛知県)
※画像クリックで拡大できます。 主要製品
主要製品

創業間もないころ、精度や品質などに興味をもたれたアイシンAW様が新製品の主要部品として当社製品を採用してくださいました。その後、量産に向けた強い働きかけを受けたのを機に、創業の地である愛知県一宮市から現在の津島市に移り、本格的な本社工場を整えました。

振り返ってみると、当時は株式会社と名乗ってはいたものの、実態は年端もいかぬ子どもの一人歩きのようなものでした。その後、お客様の好調な業績に促される格好で当社も順調に売り上げを伸ばすことができました。一方、業容の拡大に伴って従業員の数も倍々ゲームで増えていきます。

従業員2人の時代はお互いが見えるけれども、100人を超えると目が行き届かなくなる。その綻(ほころ)びはクレームという形で表面化しました。私一人の加工技術や日常管理だけでは追いつかなくなっていたからです。
 

—予想を上回る好調な業績推移に内部の仕組みがついていけなかったのですね。

クレームが出るたび、先方に出向いていては埒(らち)が明きません。そこで、なぜ、クレームが出るのかを考えました。分かったのは、会社をうまく回すシステムがなかったということです。無論、しかるべき担当部署はありましたが、現実的にはうまく機能していなかった。そこで、全組織を効果的、効率的に運営していくための手法として、さまざまな小集団活動をはじめました。2008年のことです。このときの試行錯誤が後のTQM活動につながったと思います。

つまり、はじめからTQM活動をしようとしたのではなく、半ばやみくもに動いていたことが結果的にTQM活動になったといえるでしょう。ちょっとイレギュラーな関わり方ですけれども。

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