クオリティマネジメント Quality Management

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HOME > 2015年01月-03月(No.12) > コラム・エッセイ > 温故知新「アイデアとプロジェクトチーム」Part2
温故知新 石川馨先生からの時を超えたメッセージ

※ 掲載にあたり、現代仮名遣いに改めるほか、用字用語の統一や誤字修正を行い、読みやすさに配慮して再編集を行いました。
 

『品質管理』誌 1972年2月号 「着想と実行」よりインタビュー:アイデアとプロジェクトチーム (Part2)

語り手:井深 大 氏(ソニー 代表取締役会長)

聞き手:白根 禮吉 氏(日本電信電話公社 データ通信本部普及開発本部長)

※ 掲載内容、語り手、聞き手の所属は、1972年(昭和47年)の掲載当時のものです。
※ 掲載にあたり、現代仮名遣いに改めるほか、用字用語の統一や誤字修正を行い、読みやすさに配慮して再編集を行いました。

アイデアの評価

白根

最近、世代間の断絶とかいわれて若いエンジニアが入ってきた時のマネージの問題とかいろいろありまして、このような開発的な仕事だと若い人でないとなかなかできない面もあると思うのですが、その場合の若い人の着想力とかアイデア力というものと、企業の中でアイデアをうまく生かして実際のものにしていく中間管理職の役割とかコンビネーションの問題についていかがですか。

井深

私はその人のプロパーにもっているアイデア力というものはあまりアプリシエート(評価し賞賛)しないのです。それよりもむしろプロジェクトの1つのチームの中で十分に卓越した才能を発揮できる人のほうをアプリシエートしています。したがって、プロジェクトチームにおいて重要なのは、プロジェクト自体の目的とかあり方を各人が十分に理解して“おれはこのプロジェクトに参画しているんだ”という意識をもってそれに存分に自分の才能を傾けることですね。年をとっているとか若いとかいうのはあまり重要ではないと思います。

白根

新しく入ってきた人で違和感みたいなものはありませんか。

井深

企業が本当に動いていたらそんなものをもつ余裕がないと思いますね。そういうのはプロジェクトの中に入れてもらっていない状態なんですね。

白根

それは確かにありますね。結局、人間のそのようなチームとしての力をどのようにうまく発揮させていくかということにつながっていくと思います。これが先ほどの実際にプロジェクトをやらせないと養成できないという非常にむずかしい点ですね。どこの会社でもうまくいかない。

井深

そうなんです。どこで考えられても組織になるのですよ。組織になってしまってはダメですね。

白根

そこでプロジェクトを終えた人はまた元に戻ればよいわけですね。

井深

そうです。本籍はあってもよいわけです。やはり横と縦の人的な繋がりはそういうことを条件に入れて、どこの部門の人でも気持ちよくだしてやれて、どこの人でも気持ちよくもってこれるようにモビリティをよくしておくべきだと思います。

白根

フォーマルな組織で部長とか課長の名前がつくとまわりが自然にサポートしてくれて、なんとなく進むという性質の仕事と、名前だけついてもけしてうまくいかない種類の仕事があって、後者の方はリーダーの資質が大きく影響すると思います。

井深

参画できる部長とできない部長とのちがいですね。

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