クオリティマネジメント Quality Management

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HOME > 2015年04-06月(No.13) > 連載 > TQMとISO 9001改訂のマネジメントシステム要素間の関係(第1回)

TQMとISO 9001改訂のマネジメントシステム要素間の関係(第1回)

第1回:TQMとISO 9001の基本的な考え方

福丸 典芳 氏
有限会社福丸マネジメントテクノ
代表取締役 福丸 典芳(ふくまる のりよし)氏

 

はじめに

ISO 9001(品質マネジメントシステム-要求事項)は品質保証に関する国際規格であり、組織が構築すべき品質マネジメントシステムに関する要求事項として開発されたものである。ISO 9000関連のコア規格は、当初ISO 9000シリーズ規格として1987年に第1版が制定された。そのあとISO 9001は1994年に内容が一部改正され第2版となり、2000年に第3版として大幅な改正が行われた。そのあと、2008年に追補改正され第4版として発行された。

一方、国内ではこの規格の翻訳版として、JIS Z 9900シリーズ規格が1991年に発行され、ISOの改正にともなってJIS Q 9001は1994年、2000年、2008年に改正された。

以上のように、これらの規格は、品質に関する経営環境の変化にともなって改正されつづけている。

しかし、過去に開発された規格は、マネジメントシステムの構造(目次構成)がマネジメントシステム規格ごとで相違していたため、組織が2つ以上のマネジメントシステムを統合する際に支障をきたしていた。このため、産業界から同じ構造にしてほしいとの要望が出されたので、この問題を解決するため、ISOではマネジメントシステム規格の構造を確立し、共通要求事項を策定した。このため、現在では共通要求事項を考慮したマネジメントシステム規格の制定または改正が行われている。

ISO 9001とISO 14001(環境マネジメントシステム-要求事項及び利用の手引き)は、この共通要求事項にもとづいて2015年9月に改正される予定であり、現在の規格よりも事業活動との整合性を考慮したものになる予定である。このため、組織は、現在運営管理しているマネジメントシステムをこれらの規格に適合させる必要がある。なお、移行期間は規格発行後3年間となっている。

移行するためには、現在のマネジメントシステムの運営管理状況と改正後の規格要求事項とのギャップ分析を行うことが効果的で、効率的である。このギャップ分析の結果からマネジメントシステムに新たな能力を追加するか、または変更する必要がある。

しかし、ただ単に規格要求事項を満たすということだけでは、組織のパフォーマンスの維持・改善には役立たない。したがって、規格要求事項からその真意を読みとって、TQM(総合的品質管理:Total Quality Management)で活用されているツールをどのように適用すれば有効なマネジメントシステムを設計できるのかを考えることが有効な手段である。

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