クオリティマネジメント Quality Management

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HOME > 2017年01月-03月(No.20) > コラム・エッセイ > 温故知新「品質管理と信頼性のむすびつき」(5)
温故知新 石川馨先生からの時を超えたメッセージ

1950年に創刊し、日本の産業界の歴史とともに歩んだ月刊『品質管理』誌から、その当時の実情を知ることができる興味深い文献、今にも通じる真理など語り継ぎたい文献を『石川馨先生からの時を超えたメッセージ』としてお届けします。当時の読者の方に向けて語ったことを現代の読者の皆さんはどう感じられますか?

『品質管理』1961年7月号 「1961年QC特別討論会・特別講演」より

品質管理と信頼性のむすびつき(5)

石川 馨氏(東京大学 教授)

  • ※掲載内容、聞き手、話し手の所属は、1961年(昭和36年)の掲載当時のものです。
  • ※掲載にあたり、現代仮名遣いに改めるほか、用字用語の統一や誤字修正を行い、読みやすさに配慮して再編集を行いました。

品質管理と信頼性

ここで私がお願いしておきたいのは製品の高度信頼性でなくて結構でありますから、極めて常識的信頼性という問題をこのチャンスに大いに企業に持ち込んで、それを品質管理的にやっていただければよいと思います。ただ信頼性の解析、管理に利用できるデータはごく少なく、またデータをとるのに非常に時間や金がかかります。そこで情報のフィードバックというか、消費者のむすびつきというか、それが非常に問題になってまいりまして、従来の品質管理以上に社内的および社外的な連絡がよくないと、単に設計だけ、検査だけが信頼性を問題としても、その管理はできません。非常にむすびつきがよくないとできません。そこでリライヤビリティ・コントロール・システムということを消費者や情報のたえざるフィードバックということに重点をおきまして十分に考えていただき、従来の品質管理よりはもっともっと各部門間の連絡をよくした組織的なやり方をやらないとうまくいかないと思います。そういう意味で現在いわれておるTQCのセンスに信頼性の考え方を強くいれてやっていけば、私は従来の品質管理がそのまま信頼性管理の問題になってくると思います。

しかし、信頼性を前面に強く押し出すというためには信頼性管理ということを品質管理の重点項目として取り上げるということが重要ではないかと思います。信頼性の管理は品質管理と同じだということをいうと、その強さが薄められてしまいますから大いに信頼性という言葉は使っていただく必要があると思います。

以下のことは、さきほど鈴木さんのお話とも関係がありますし、午後の討論会で大いに議論していただきたいと思いますが、私がよく申し上げている品質管理とはなんぞやということと、品質管理課はなにをすべきかということは区別しなければならない。同様に信頼性とはなんぞや、信頼性管理とはなんぞやということと信頼性担当部門はなにをすべきかということは区別して考えなければならないのでありまして、とくに信頼性の場合は従来の品質管理以上に全部門に、さらに消費者ともますます密接な関係のある項目でありますから、そういう意味で信頼性とはなんぞやということは、品質管理と同様に全員が考えなければならないし、信頼性管理の担当部門をどこにおいて、信頼性の推進部門をどこでやるかということは別に考えていただいた方がいいと思います。その際に信頼性の担当部門と品質管理の担当部門をどうしたならばいいか、そういう問題を午後の討論で討論いただきたいということをお願いして、私の話はこれで終わりたいと思います。

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